生理と肌荒れと体調不良

私は25歳です。
生理前から生理の時体のだるさや憂鬱な気分やイライラがあり悩んでいます。
また眠気が酷い時もあります。
生理前から生理が始まって少しまでの間全身の倦怠感があり
イライラしたり憂鬱になったり、精神的に不安定になります。

何故、生理前から生理が始まって少しまでの間は全身の倦怠感があったり精神的に不安定になるのでしょうか?
また、全身の倦怠感や精神的に不安定になるのを良くするにはどうしたらいいでしょうか?
このような不調はどうすれば良くなりますか?

他にも、最近肌がカサカサでニキビやブツブツに悩んでいます。
ストレスなどで肌荒れしやすいのも悩みです。
肌のカサカサ、ニキビやブツブツは何が原因でなるのでしょうか?
何かいい対策はないでしょうか?

それから私は視力が悪いのもありますが、最近肩こりと頭痛が酷いです。
以前整体に行った時体の歪みが原因だと言われました。
もしかしたら、体の歪みが原因なのかもしれないと思っています。
簡単にできる肩こりのほぐしの体操などありますか?
色々相談させて頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。

質問者さんへ

生理前からの心身の不調は、最近よく耳にする「月経前緊張症」といわれるもですね。
東洋医学的には生理に関するものと、肌荒れ、目の疲れ、肩こりは別個のものではなく、全部関連しています。

東洋医学では「血のめぐり」「血の道」「お血」という具合に血液の流れが健康な体をつくる上でとても大事だと考えられます。

生理も血のめぐりが良いと滞りなくスムーズに一定の生理周期で生理が始まり、苦痛なく生理期間も過ごせます。

しかし、血のめぐり(血行)が悪くなると、そう言った働きがスムーズにいかなくなります。すると、本来なら毎月の生理でいらなくなったものを体外に出せていたものが残ったり、滞ったりします。

滞った古い血は淀みます。

川の流れを想像しても解りますが、淀んだ川は、流れがゆっくりで、水の表面はあたたかいけれど水底は冷たいままです。

この状態を東洋医学では「お血」と呼びます。

一方、流れの速い川は表面も水底も同じ温度で、少々の石など一緒に流してしまいます。

人の体も同じです。

「お血」が強いと、全身に対して色々な症状を引き起こします。

肌トラブルもその一つですね。

生理で排出しきれない毒素を肌から出そうとする働きで吹き出物が出たり、また血液で栄養される肌が栄養不足になるので、カサカサになりやすいのです。

肩こりや肩甲骨の内側のコリも「お血の反応」なので、質問者さんはそうとう血流循環が悪くなっていると考えられます。

また、目は血液をたくさん蓄えた「肝」の働きが出るところでもあります。

西洋医学的には意外だと思われるでしょうが、東洋医学では目と肝臓は繋がっています。

そして肝臓は血液から毒素を取り除く作業を、一日中行っている場所です。

質問者さんは「いろいろな相談をしてしまった」とお感じのようですが、これらの症状は全て「血の巡りが悪くなっている結果」の症状として一貫しているのです。

さて、「お血」が原因で質問者さんの症状が出ると考えられますが、では、なぜそのような「血のめぐり」が悪くなるのか?
という問題ですね。

血を流すのはまずは「気の働き」が必要です。

現代のストレス社会では皆、気を消耗してしまっています。

対人関係の消耗からパソコン作業等での消耗は、特に都市部の人に多いと感じております。

またご自分に対する感情面でのケアを怠ったまま放置している人は、症状が深刻になるまで放っておく傾向があり、この要素も見逃せません。

気が不足すると、血を流そうとするエンジンが掛かりません。
ご自身ではストレスの発散はできていますか?

「ストレスがあるのは当たり前」と我慢したりあきらめたりしても、症状は改善されません。

せめて1週間単位で、ストレスを消していく生活を心がけましょう。

適度な運動は気血の流れを良くしてくれます。

いつもおすすめするのですがヨガなどはエネルギーの消耗なく、全身の気血の流れを良くしてくれるので体力のない方にも無理なく行えます。

また、ゆっくりの呼吸は自律神経の働きを整えてストレスにも強くなります。

是非、毎日の生活に「深呼吸する時間」を取り入れて下さい。

質問者さんは体の歪みを気にされていますが、少しくらいの歪はあっても、気血が流れていれば大丈夫だと私は思います。

もちろん著しい悪姿勢などは問題ですが。
それもヨガなどでかなり解消するとおもいます。

猫のポーズは特に目の疲れ、頑固な肩こりに良く効きます。
(過去のセルフケアアドバイス「もっと読む」から「猫のポーズで方から背中を楽にする」で具体的な方法が掲載されています)

ヨガ講師として多くの女性を見ておりますが、年配の方などは少しくらい背中が丸くても、腰が曲がっていても、ヨガで定期的に手入れがなされていれば、お元気な方はたくさんいます。

日常の生活では適度な運動と、食べ過ぎには十分注意してください。

食べ物は胃に入ってきますが、それを消化しようとする時に熱が発生します。

その熱は肺に上ります。
熱は上昇する性質があるのです。

その肺は東洋医学では皮膚に向かって開くと考えられていますので、胃からの熱で皮膚トラブルを起こします。

また、胃の熱を消火するために、体の陰の気を使ってしまいます。

血液を作るのは陰の気ですので、血液を生成するのに不足してしまいます。

結果として「食べ過ぎ」があると、お血の問題を悪化させるのです。

食事については良く噛んで胃の働きを助ける事も大事ですね。

どうしても自力の回復が困難な時は鍼灸治療などもおすすめします。

その治療もただ痛いところに鍼灸をするというよりも、根本的な気血の流れを良くしたり、気を補ってくれる、経絡治療をしてくれる治療院がよいですね。

質問者さんはまだ25歳ですから、これらの手当をされると変化/回復は早いでしょう。

ストレスを翌週まで持ち越さない生活を心がけて下さいね。

ご健闘を祈ります。

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